転職するときの不安はどんなことだろうか?
リクルート(東京都千代田区)は2023年6月6日に転職活動者調査の結果を発表した。調査によると、転職者全体では「希望する年収が得られる仕事が見つかるか」に不安を感じている人が多いことがわかった。
ただし、世代別には傾向があり、20~30代では「勤務場所や勤務時間等、希望の勤務条件で働ける仕事が見つかるかどうか」、40~50代では「年齢によって不利になるのではないか」といった点を心配している結果になった。
また、企業に提示してほしい情報でも、若年層は「働き方の情報」を聞きたいと思っているが、ミドル・シニア(40代~60代)層は「仕事の詳細な内容を知りたい」と考えているなど、差が表れるかたちとなった。
20~30代の転職の不安「希望年収に届くか」「上司・同僚とウマが合うか」...勤務形態も重要なポイントに!
この調査は、2022年12月13日から14日にちまで。転職活動中の1040人を対象にインターネットアンケートを行った。
はじめに、転職活動者に、転職活動中に不安だと感じることを質問した。全体では「希望する年収を得られる仕事が見つかるかどうか」が「20.6%」、「転職したいと思える仕事が見つかるかどうか」が「20.0%」、「職場の上司または同僚と合う仕事が見つかるかどうか」は「13.8%」という順番になった。
年代別で見ると、20~30代は「勤務場所や勤務時間等、希望の勤務条件で働ける仕事が見つかるかどうか」が「16.5%」で他世代よりも5ポイント高かった。
また、40~50代は「年齢によって不利になるのではないか」が他の世代より5ポイント高い結果になった。
続いて、転職活動者に企業に提示してほしい情報を聞いたところ、「募集している職場の具体的な仕事内容やミッション」が「21.5%」で最多になった。次いで、「勤務時間や休日休暇、リモートワーク実施率等の働き方に関する詳しい情報」が「14.1%」、「募集している職場の上司やメンバーの経歴や能力」が「13.4%」となった。
年代別に見ると、20~30代は「勤務時間や休日休暇、リモートワーク実施率等の働き方に関する詳しい情報」が「23.5%」と他年代と比べて10ポイント弱高い。
さらに、50代については「募集している職場の具体的な仕事内容やミッション」が最も多い「32.7%」となりほかの世代よりも突出している。他年代と比較して10ポイント以上高い。