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75歳以上ドライバーの免許返納率は4.48%

   ところが、2019年をピークに、高齢ドライバーの免許返納は低下し続けている。

   2022年の運転免許証の自主返納者数は44万8476人で、前年より6万8564人減少。このうち、75歳以上は27万3206人で、前年より5579人減少した。

   警察庁の運転免許統計によると、2022年の65歳以上の高齢ドライバーの免許返納率は2.22%だった。75歳以上で4.48%。85歳以上でも10.35%にとどまる。【図1参照】

図1 免許返納数、返納率の推移(ニッセイ基礎研究所調べ)
図1 免許返納数、返納率の推移(ニッセイ基礎研究所調べ)

   ニッセイ基礎研究所の村松容子氏はレポートで、高齢ドライバーの免許証の自主返納はなかなか進まない事情を、こう説明する。

「72歳以上の免許の有効期間は3年であることから、免許が返納できる高齢ドライバーは、2019年以降の更新のタイミングですでに返納している可能性がある。また、この3年間は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、重症化しやすい高齢者が外出しづらくなったことや『3密』になりにくい移動手段である自動車を手放さなくなった可能性が指摘されているほか、鉄道や乗り合いバス路線も廃止が続いており、返納しづらくなっている」

   今後もおおむね現在のペースで返納されていくと考えているようだ。

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