ホンダの稼ぎ頭・米国でF1人気が上昇 フォードが26年からF1復帰、GMも参入検討か
F1復帰の大きな狙いは、もう一つある。ホンダの稼ぎ頭である米国市場で、F1人気が上昇していることだ。
2回目の参戦となった1983~92年、マクラーレンにエンジンを供給し、アイルトン・セナ(ブラジル)が年間チャンピオンになるなど黄金期を築いた。これが、ホンダの世界的なブランド力の原点だ。
F1などモータースポーツといえばヨーロッパだったが、2017年米メディア企業「リバティ・メディア」がF1の運営会社を買収して、全レースの生配信を開始。ネットフリックスのF1を扱ったドキュメンタリー番組が話題になるなど、北米でF1人気が高まっているという。
こうした流れを受け、米フォード・モーターが2026年からF1に復帰するほか、米ゼネラル・モーターズ(GM)も参入を検討していると伝えられる。
ホンダにとって、世界販売の3割を占める北米市場でのブランドイメージ向上の意味は大きく、三部社長は「マーケティング、ブランディングにも最大限生かしていこうと思っている」と語る。