「AIが作った面接想定設問、思いがけない角度で役に立った」
「ChatGPT」などの生成AIを使ったことがあるかを聞くと、最も多いのは「使ったことはないが、サービスのことは知っている」(48.2%)だが、「利用経験がある」(39.2%)学生は4割近くに達した。
また、実際に就職活動に使ったことがある学生も約2割(18.4%)いた。かなり多くの学生に「ChatGPT」などAIの利用が広がっているようだ【図表2】。
しかし、AIを就職活動で活用することについては、賛否が真っ二つに分かれた。「使いたい」(34.8%)と「使いたいと思わない」(37.8%)が、ほぼ同程度だったのだ【図表3】。学生の間でも考え方にばらつきがある。
「使いたい」という学生の意見をフリーコメントから見ると――。
「エントリーシートの推敲や拡大(400文字から600文字にするなど)など、就活の補助的なものとして使いたい」(理系女子)
「エントリーシートで、志望動機などをまとめられない時、ChatGPTに箇条書きに志望理由をまとめることに利用したい。まとめてもらったものを参考にすることで、効率化を図ることができると思う」(文系女子)
「企業の情報と自身のエントリーシート記入内容を読み込ませ、面接で聞かれそうな設問を想定させている。自分では思いつかない角度からの質問は、実際の面接でも役立った」(文系女子)
「面接の逆質問を考える際や、競合他社との比較の場面で使ってみたい。自分で調べるより効率的に情報が得られると思う」(文系女子)