徐々に活用が広まる!新たな不動産投資スタイル「不動産クラウドファンディング」...専門家がメリット&デメリット解説!(中山登志朗)

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不動産クラウドファンディングと、REIT(不動産投資信託)との違いは?

   不動産クラウドファンディングは、投資型クラウドファンディングの仕組みを使ったものです。つまり、調達した資金で不動産を購入・運用し、その賃料や売却益を投資額に応じて分配します。

   REIT(不動産投資信託)のように小口に細分化されている点では同じですが、最大の違いは、REITが複数の不動産を集めて証券化し、その証券を購入=投資という形式なのに対し、不動産クラファンは特定の物件に投資するかしないかという判断になるということです。

   つまり、REITは組成されている不動産がどれなのか認識できても、個々の不動産の詳細な運用益や運転資金などを把握することはなく、それらは基本的に全て運用側に任されています。

   一方で、不動産クラウドファンディングは物件単位で資金を募るのが一般的ですから、投資につきもののリスクを分散したいということであれば、複数の不動産クラウドファンディングに投資するといった対応が必要になります。

   また、特定の不動産を対象とするという点では、現物の不動産投資と同じ。しかし、たとえばワンルームマンション1戸単位、賃貸アパート1棟単位といった、数千万円から億単位の資金を用意する必要もありません。

中山 登志朗(なかやま・としあき)
中山 登志朗(なかやま・としあき)
LIFULL HOME’S総研 副所長・チーフアナリスト
出版社を経て、不動産調査会社で不動産マーケットの調査・分析を担当。不動産市況分析の専門家として、テレビや新聞・雑誌、ウェブサイトなどで、コメントの提供や出演、寄稿するほか、不動産市況セミナーなどで数多く講演している。
2014年9月から現職。国土交通省、経済産業省、東京都ほかの審議会委員などを歴任する。
主な著書に「住宅購入のための資産価値ハンドブック」(ダイヤモンド社)、「沿線格差~首都圏鉄道路線の知られざる通信簿」(SB新書)などがある。
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