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「学歴フィルター」感じたことが「ある」人は40.4%

   回答者(n=1000人)に、「応募書類・エントリーシートの提出や採用面接で、知られたくない、あるいは企業に示す必要がないと思うこと」を聞いたところ、「他社の選考状況」(37.7%)が最も多かった。男女別にみると、43.2%の女性が「他社の選考状況」と回答(男性は32.2%)。全体と比べて5.5ポイント高かった。

   他にどの企業の採用試験を受けているかということや、どの段階まで進んでいるかということなどを伝える必要性はないと考えている人が多いようだ。

   次いで、「趣味・特技」(18.0%)、「顔写真」(16.2%)、「学校生活・学生生活に関すること」(14.9%)、「学歴」(14.2%)となった。

   就職活動では、いわゆる「学歴フィルター」の問題も。企業側が応募した人を出身校などで振り分け、特定の大学の学生しか説明会やセミナーに参加できないなど、採用選考の対象とするかどうか決める、というものだ。

   今回の調査でも、「『学歴フィルター』を感じたことがあるか」との問いに、「ある」と答えた人は40.4%。4割の人が「学校名でふるいにかけられている」と実感していることがわかった。「ない」と答えた人は59.6%。

   最終学歴別にみると、「ある」と回答した人は、中学校卒で45.2%が最も高くなり、4年制大学・大学院が43.9%、専門学校・短期大学は36.6%、高等学校33.6%と続いた。

   また、「男女差別を感じたことはあるか」(n=1000人)を聞いたところ、「ある」と答えた人は32.8%、「ない」は67.2%となった。

   さらに、就職活動をしていて「男女差別」を感じたことがある人(n=328人)に、その内容を聞いたところ、最も多かったのは「男女で採用職種が異なっていた(男性は総合職、女性は一般職など)」(39.6%)だった。

   男女雇用機会均等法では、たとえば採用職種の対象を男女で異なるよう制限するなど、採用時に性別を理由とする差別が禁止されている。

   次いで多かったのは、「男女で採用予定人数が異なっていた」(36.9%)だった。「男性のみ、または女性のみの募集だった」が30.8%、「男女で制限条件が異なっていた(婚姻の有無や自宅通勤者限定など)」が22.0%、「男女で年齢制限が異なっていた」の18.6%が続いた。

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