24年3月期の最終利益、21.1%増の260億円見込む クレカ会員や取扱高の拡大見通し
ここで直近の業績もみておこう。丸井Gは自社カード(エポスカード)による割賦販売と手数料収入が収益の柱だ。
2023年3月期連結決算は売上高にあたる売上収益が前期比4.1%増の2178億円、営業利益が5.4%増の387億円、最終利益は20.7%増の214億円で2期連続の増収増益だった。
2024年3月期の業績予想は売上収益が前期比7.4%増の2340億円、営業利益が17.4%増の455億円、最終利益は21.1%増の260億円と、2023年3月期を上回る増収増益率を見込んでいる。クレジットカードの会員や取扱高が拡大して成長する見通しだ。
小売業界の中でも特異な収益構造を生かして利益率を高める戦略は、投資家にも評価されている。(ジャーナリスト 済田経夫)