6割超がインターンシップで入社後のミスマッチ「減る」と回答
今年度にインターンシップを実施する予定の企業の総務担当者(n=35)に、「実施する理由」を聞くと、第1位が「早期選考で優秀な学生を確保するため」で65.7%、第2位が「入社後のミスマッチを減らすため」で62.9%、第3位は「学生とのネットワークを構築するため」の57.1%だった。「企業の認知拡大のため」が第4位(42.9%)で続いた。【図2参照】
総務担当者(n=74)に、「インターンシップによって入社後のミスマッチは減ると思うか」と聞いたところ、「減る」と答えた人は60.8%、「増える」は1.4%だった。「変わらない」は18.9%、「わからない」と答えた人も18.9%いた。
今年度にインターンシップを実施する予定と答えた企業の総務担当者(n=35)に、「インターンシップの実施方法」を聞いたところ、「すべてオフライン」で実施したと答えた人は37.1%、「すべてオンライン」が8.6%となった。「オンラインとオフラインのハイブリッド」が54.3%と、半数以上にのぼった。
また、「インターンシップの報酬はあるか」(n=74)との問いに、「ある」と答えた総務担当者は31.4%、「ない」は68.6%だった。
インターンシップへの課題についても聞いた。インターンシップの実施にあたって「課題はあるか」(n=35)聞いたところ、「学生の集客」と答えた総務担当者は62.9%、「現場社員の協力を得ること」が57.1%、「内容の設計」が54.3%と続いた。
「効果の検証」は31.4%、「学生のモチベーションの維持・向上」20.0%、「機密保持に関するルール」は17.1%となった。【図3参照】
その他に、「インターンシップ実施で課題や困っていること」を聞くと、
「学生は新規事業に関わりたいなど、普通の業務ではない特別なプロジェクトを期待していると感じることがある」
「学生が与えられた情報でしか企業研究しなくなる可能性が高い」
「業務が煩雑で、受け入れ態勢が厳しい」
「先輩社員の協力が得にくい、仕事が忙しい、作業場所が遠いなど」
といった意見があった。
また、「インターンシップの実施で工夫していること」では、
「先輩社員との懇談会等不安材料の払拭に努めている」
「入社3年の優秀な社員と触れ合う場面を作る」
「先輩社員との機会をオンオフ両面でつくる」
「社員や関連会社社員と学生の交流を促進させる」
「優秀だと判断した学生に関しては入社してもらえなかったとしても、その後も継続的に関係を維持するようにしている」
などで工夫しているようだ。
なお、調査は「月刊総務」の読者や「月刊総務オンライン」のメルマガ登録者などを対象に、2023年4月10日?25日にインターネットで実施した。有効回答者数は74人。