「今どきPDCAなんて古いですよ!」目標未達チームの改善に不平を言う部下...どう対応する?【上司力を鍛えるケーススタディ CASE30(前編)】(前川孝雄)

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PDCAか、流行りのOODAにするか?

   では、PDCAの基本をおさらいしておきましょう。

   まずスタートは、仕事の進め方について仮説を立てて計画を立案すること(P)。その計画に沿って、効果的に仕事を進めること(D)。仕事の成果を振り返り、成果が上がっているか、課題は何かを検証・確認すること(C)。その結果を踏まえ、必要な軌道修正や改善策を考え、次の仕事に活かすこと(A)。これを循環させるのが、PDCAサイクルです。

   なお、近年は「PDCAサイクルから、OODAループへ」といわれる風潮もあります。

   OODAとは、Observe(観察)、Orient(状況判断、方向づけ)、Decide(意思決定)、Act(行動)の略。この4ステップを繰り返すのがOODAループ。各現場での自律的で迅速な状況把握と、判断・実行が特徴の手法で、変化の激しい現代向きとも言われます。

   しかし、OODAループは経験値がある個人やチームでこそ効果が上がる手法。若手社員や、目標未達が続き成果が上がらないチームでは、まず基本であるPDCAをしっかり実行し、その回転スピードを上げることが肝心です。

   そのうえで、次のステップとしてD=実行のなかにOODAループを適宜組み込みながら、併用するのが妥当でしょう。

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