ランチでコスパ・タイパを意識する? ビジネスパーソン56.3%が「十分に休憩できない」...ランチ実態調査で明らかに!

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   食事は体づくりの基本であり大切だけれども、忙しいビジネスパーソンはそんな悠長なことも言っていられないようだ...。

   アサヒグループ食品(東京都千代田区)は2023年5月31日に「働く人のお昼休憩に関する実態調査」を発表した。調査によると、出社やリモートワークなどハイブリッド型業務を行っているビジネスパーソンの「56.3%」は、十分な休憩時間を取れていないという実態が明らかになった。

   また、ランチで重視することは「時間がかからない」というタイムパフォーマンス重視が「27.6%」、「コストパフォーマンスが良いこと」が「25.8%」で、「食事がおいしいこと」は「13.0%」に留まる結果となった。

  • 同僚と楽しいランチ(写真はイメージです)
    同僚と楽しいランチ(写真はイメージです)
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理想的な休憩時間は「約60分」 実際にとれている昼休憩の時間は?

   この調査は、全国の20代から50代の有職者男女800人が対象。期間は2023年3月中に調べたもので、インターネット調査を行った。

(アサヒグループ食品の作成)
(アサヒグループ食品の作成)

   はじめに、仕事中の昼休憩の実態について調べた。「出社日・リモートワーク日それぞれで、仕事中に指定された昼の休憩時間を十分に取ることができていますか?」と質問したところ、「(出社日・リモートワーク日いずれかでも)十分に休憩を取れていない日がある」と答えたのは「56.3%」と過半数を超えた。

   なお、同調査によると、日本人口で換算してみた場合、総務省統計局の労働力調査から20~59歳の就業者の5162万人を抽出し、割合を計算してみると「2906万2060人」のビジネスパーソンが十分な休憩を取れていないことになるという。

   また、休憩が十分に取れていない人のその頻度は、「週に1~2日程度」(33.6%)、「週に3~4日程度」(25.8%)、「月に1~2日程度」(23.6%)、「週に5日以上」(17.1%)という結果のようだ。

(アサヒグループ食品の作成)
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   続いて、昼休憩の理想と現実に関する質問を実施。はじめの質問で「十分に取れていない」と答えた人に「とりたいと思う昼の休憩時間」を聞いてみると、平均値は「63.1分」だった。

   一方で、実際にとれている休憩時間は平均「44.3分」であり、理想との間に「18.8分」の差があることがわかる。

   なお、実質的な休憩時間が「15分未満」だという人は「9.8%」に上ることがわかった。

コスパとタイパ重視のコンビニご飯 週3で食べる人は男性48.2%、女性38.4%

(アサヒグループ食品の作成)
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   つぎに、「普段、仕事の日にランチを食べていますか?」と聞くと、「ランチを食べない日がある」(時々食べない日がある:14.8%、食べていない:8.1%)を合わせると「22.9%」が昼食をとってない実態が明らかになった。

   理由を聞いてみると、最多は「忙しくて食べる時間がないから」(39.9%)となった。次いで、「節約のために食費を抑えたいから」が「17.5%」、「食べると眠たくなるから」が「15.3%」、「好きなことをする時間に使いたいから」が「13.7%」に上った。

   また、「出社日のランチで、最も重視すること」を聞いてみると、「時間がかからないこと」(27.6%)、「コスパが良いこと」(25.8%)、「おいしいこと」(13.0%)となり、「栄養バランスが良いこと」(10.1%)や「カロリーや糖質が低いこと」(1.6%)という食事の内容を考えている人は少数派となった。

(アサヒグループ食品の作成)
(アサヒグループ食品の作成)

   引き続き、ランチの内容について調査。「仕事の日のランチについて、最も食べることが多いもの」を聞くと、最も多いのが「自分で作った料理」で「44.9%」となり、自炊派が最多数となった。

   次いで、「コンビニご飯」が「22.1%」、「定食屋・食堂」が「11.1%」という結果に。内訳をみると、「自分で作ったご飯」は既婚女性が「61.8%」、「コンビニご飯」は未婚男性が「30.5%」、既婚男性は「定食屋・食堂」が「20.1%」とそれぞれ多くなった。

   さらに、「仕事の日のランチについて、コンビニご飯は週にどのくらいの頻度で食べますか?」と聞いてみると、「52.4%」の人がが「週1日以上」と回答。

   内訳を性別で見た場合、「週1回」では女性の方が多い(女性49.2%、男性35.5%)のに対して、「週3日以上」では男性「48.2%」、女性「38.4%」と、その割合が逆転することがわかった。

(アサヒグループ食品の作成)
(アサヒグループ食品の作成)

   調査において、栄養バランスの偏りがあるか分析。コンビニランチの定番メニューを聞いてみると、1位は「おにぎり」で「56.8%」、2位は「サンドイッチ」で「36.5%」、3位は「パン」が「36.0%」でランクインした。

   他方で、仕事の日のランチで、ご飯やパン、麺など主食だけで済ます日はどのくらいあるか聞くと、最多は「主食だけの日はない」で「39.1%」。次いで、「週1~2日」が「17.6%」、「週3~4日」が16.1%、「週5日以上」と答えた人は「15.6%」となった。

(アサヒグループ食品の作成)
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   最後に「健康への意識」について分析。「健康のためにバランスよく栄養を摂れていると感じますか?」と聞いたところ、「感じている(感じている8.9%、やや感じている32.0%)」は合わせて「40.9%」だった。これに対し、「感じていない(あまり感じていない38.9%、感じていない20.3%)」は合わせて「59.2%」となった。

   また、ランチで「自分で作った料理を食べている」と回答した人でも、「41.0%」が「バランスよく栄養を摂れていない」と回答していた。

   そのほか、「仕事の時間も食事の時間もどちらも充実させたいと思いますか?」と聞くと、「そう思う(そう思う28.4%、ややそう思う48.1%)」を合わせて「76.5%」が回答した。

   いずれにしても、コンビニエンスストアの商品をうまく組み合わせたり、副菜の多いお店を利用したり、常備菜を活用した自作弁当を持参したりするなど、栄養のバランスや健康に気を付けた食事を心がけたいものだ。

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