米国と新興国の間に立つ日本...IPEFにどこまで付き合う必要があるのか
米国と新興国――同床異夢の両者の間に立つのが日本だ。
「会合の中で日本として、『JAPAN WEEK』の開催を発表した」
5月27日の記者会見で西村経産相は、夏ごろをめどにIPEF参加国の交渉官らを東京に招き、日本のクリーン技術を紹介するイベントの開催を各国に提案したことを明らかにした。
米国を「援護射撃」する狙いがあるとみられるが、米国追随の姿勢がすぎれば、かえってASEAN諸国の反発を招きかねない。
経済連携協定としては中途半端なIPEFにどこまで付き合う必要があるのか。選択を迫られているのは日本も同様だ。(ジャーナリスト 白井俊郎)