転職先を検討している人は、スタートアップ企業への転職をどのくらい考えているのだろうか?
採用プラットフォーム「MY BOSS」を運営するStellify・ステリファイ(愛知県名古屋市)は2023年5月31日に「スタートアップ企業で働きたい(働いている)人への転職に関わる意識調査」の分析と概要を発表した。
調査によると、スタートアップ企業への転職を「積極的に検討したい」、「条件次第で検討」とする人は、「84.1%」に上り、役職別・年収別のグラフで見ても、転職意欲が高いことがわかった。
また、具体的な理由では「事業や業務に情熱が持てる」や「貴重な経験やスキルが得られる」「魅力的な経営者」など、企業のミッションや社長の人柄、自分のキャリアへの影響力のあたりが人気の秘訣のようだ。
スタートアップへの転職意欲平均84.1% では、メンバークラスと責任者・マネージャークラスでは?
この調査はスタートアップ企業への転職に関心が高い20歳から50歳までの男女107人にインターネット調査を2023年5月25日から30日まで行ったもの。
はじめに、スタートアップへの転職をどう思うか質問して、全世代の結果と職員であるメンバークラス、管理職である責任者・マネージャークラスで分けて分析した。
全世代のデータを見ると、「積極的に検討したい」が「16.8%」、「条件次第で前向きに検討」が「67.3%」となり、あわせて「84.1%」の人がスタートアップへの転職に前向きな実態が明らかになった。
また、メンバークラスの意欲を見てみると「積極的に検討したい」が「19.6%」、「条件次第で前向きに検討」が「66.1%」となり、あわせて「85.7%」の人が意欲的だ。
一方、管理職である責任者・マネージャークラスでも「積極的に検討したい」が「16.2%」、「条件次第で前向きに検討」が「67.6%」となり、あわせて「83.8%」の人が転職を好意的に受け入れている。
続いて、年収別に分けて分析すると、今回の調査では、すべての層でスタートアップへの転職意欲が高いとみていい。
詳しく見ると、300万円未満では、「積極的に検討したい」と「条件次第で前向きに検討」をあわせて「92.2%」、300万円台では「積極的に検討したい」と「条件次第で前向きに検討」をあわせて「95.8%」、400万円台では「積極的に検討したい」と「条件次第で前向きに検討」をあわせて「86.7%」。
以下、500万円台ではあわせて「86.7%」、600万円台ではあわせて「87.5%」、700万円台では「85.7%」となった。すべての役職に関係なくスタートアップへの転職意向は高いようだ。
つぎに、「スタートアップ企業に魅力を感じるポイント」の結果をみてみると、「情熱を持てる事業・業務内容」が「59%」、「貴重な経験やスキルが得られる」が「51%」、「魅力的な経営者」が「48%」、「最良の大きい仕事ができる」が「37%」、「実力主義でやりがいが持てそう」が「35%」となった。
どうやら、社長の人柄やミッションへの共感、自分のキャリアの向上などが主な理由となっているようだ。