社員の「悩み」をすべてオープンにするTechouse(テックハウス)
上位にランクインした企業のクチコミをみると、「完全」な実力主義、給与テーブルや評価基準が非常に明確かつオープン、新卒や中途も全く関係ない雰囲気、といった特徴を挙げられて、その制度や企業風土に大いに納得している様子が伝わってくる。
こんな案配だ。
ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ「『Pay for Performance』という方針が一貫しているので、パフォーマンスが発揮できない人は普通に降格しますし、『年下の新卒の上司』ということも起こり得ます」(コンサルティング、男性)
プルデンシャル生命保険「完全実力主義。絶対評価のため数値基準に達した者がボーナスとして給料が増える仕組みであり、その点では非常に明快」(ライフプランナー、男性)
ネオ・コーポレーション「給料に上限がないため、稼げる人はとことん稼ぐことができる明確な制度が整っています。役職者数にも決まりがないため、役職の空きがない限り昇格することができないなんてこともありません」(営業、男性)
Facebook Japan「年に2回、担当上司と、普段業務をよく一緒に行う2人から受け取る評価を元に、チームを超え全ての営業担当マネージャーがあつまった会議にて評価を行う。自分の所属するチームへの貢献や売上目標達成だけでなく、チームを超えた業務への協力や貢献があるかも重要な評価指標となる」(クライアントソリューションマネジャー、男性)
LUXURY「昇給・昇格の基準を提示しているので、キャリアアップは早いと思う。営業なのでインセンティブが基本給を超えるほどもらえることもあるので、稼ぎたい人にはいい環境」(営業、女性)
Techouse「非常にオープンな文化だと思います。いつ、誰が、どのような仕事をしていて、成果があったか、悩みを抱えているのか、といった内容はすべて、主なコミュニケーション手段であるSlackや1on1の面談履歴でも社員全員がアクセスできる環境になっています」(営業CS、女性)
Box Japan「時間ではなく成果で評価される会社なので、何らかの事情で時間のコミットができない社員でも正当に評価される」(管理部門スタッフ、女性)
評価に「ブラックボックス」が全くない。これなら、やる気と能力がある人なら、誰でも思う存分、納得して働くことができるだろう。ただし、喜びも大きい半面、厳しさを乗り越える強い意志も必要だが......。
調査は、「OpenWork」に2020年以降に投稿された、中途入社者による会社評価レポート23万8416件を対象データとした。(福田和郎)