日本人の「ChatGPT愛」は世界トップクラス? 調査で判明...米国・インドを上回る利用熱 課題は「AIと話すほうが、人間と話すより楽しい」人たち?

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一度でも利用すると、9割がずっと使い続けたくなる

   さらに、野村総合研究所が15歳~69歳の男女3204人を対象に、4月15日・16日時点で、「ChatGPTを知っているか、また使ったことがあるか」を聞くと、「知っている」と答えた人は61.3%、「実際に利用したことがある」と答えた人は12.1%だった【図表3】。

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(図表3)ChatGPTの性別年齢別認知・利用率(野村総合研究所の作成)

   性別では、特に男性の比率が高く、認知率では70.9%(男性)対50.9%(女性)だった。利用率でも、17.7%(男性)対6.2%(女性)と大きな差がみられた。年齢別にみると、10代~30代の男性の利用率が20%を超えて最も高い。女性は20代(13.2%)が唯一、10%以上の利用率だった【再び図表3】。

   どういう人々の利用率が高いのだろうか。利用経験者に「職業」を聞くと、学生(21.6%)と教職員(20.5%)の利用率が20%を超えて最も高く、教育関係者の利用が高いことがわかる【図表4】。

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(図表4)職業別に見たChatGPT利用率(野村総合研究所の作成)

   世界中の大学が学生の「ChatGPT」利用についてガイドラインを作成していて、レポート作成時などの利用を禁止する大学も出てきている。

   たとえば、上智大学では今年3月、教員の許可なく生成AIが作成した文章や計算結果をレポート作成に使うことを禁じ、違反が確認された場合は、大学の「不正行為に関する処分規定」にのっとり、厳罰に処すという通達を学内外に発表している。

   また、今年2月、英国のオックスフォード大学、ケンブリッジ大学でも、ともに評価につながるレポート作成などで生成AI使用を禁じる通達を発表している。教育現場では生成AIとの付き合い方が喫緊の課題となっているのだ。

   再び、調査に戻ると、教育関係者の次に利用率が高いのが会社役員(17.2%)、会社員(16.7%)、そして自営業(14.5%)が続く【図表4】。企業の場合は、生成AI利用による機密漏洩への懸念が強く、利用ガイダンスを各企業が策定している段階だ。

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AI時代をどう生きるか(写真はイメージ)

   医師・医療関係者も5.3%と低かった。人命と向き合う医療関係者からすれば、「ChatGPT」の回答内容の正確性に疑問があるなか、業務の一環として使う余地はまだかなり小さいということだろう。

   「今後の利用意向」について聞くと、実際に「ChatGPT」を使ったことがある人の約9割(88.7%)が「継続して利用したい」と答えた。一度でも利用すると、多くの人が続けて利用したくなるようだ。

   回答者のコメントを見ると、「面白い」「仕事が効率化できる」「生活が豊かになりそう」といった意見に加えて、「ウェブ言語の知識がなくても、ウェブページを作ることができた」「人に質問しづらいことがあっても、AIには質問しやすい」といった具体的なメリットをあげる人が多かった。

   一方、「利用したことはあるが、今後は利用しない」と答えた人(11.3%)が挙げた理由には、「思考が停止する」「使うのが難しかった」「怖い」といったコメントがみられた。

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