仕事選び、女性の半数以上が「通いやすさ」を重視
求人に応募した正社員雇用を希望する人に、「自身が応募した求人を選んだ理由」(複数回答)を聞いたところ、最も多かったのは「自宅から通いやすいから」と答えた人の42.1%、次いで「能力や経験を活かした仕事ができそうだから」が35.8%、「希望する仕事内容だから」が33.7%と続いた。
これを男女別でみると、「男性」のほうが「女性」よりも「転勤がないから」が20.5ポイント、「休日・休暇が取得しやすい環境だと思ったから」が10.6ポイント、「企業風土が自分に合っていると感じたから」が9.4ポイント高くなった。
特に転勤に関しては「女性」と差が大きく、引っ越し(住居の移動)を伴わない就業を望む人が多いことがうかがえる。
一方、「女性」のほうが「男性」よりも「自宅から通いやすいから」が19.6ポイント、「交通費が全額支給されるから」が6.1ポイント高くなった。
通いやすさは「女性」の半数以上が選択しており、費用を含めた通勤に関する事柄を意識している人が多いようだ。【図4参照】
さらに、求人に応募したパートまたはアルバイト雇用を希望する人に、「自身が応募した求人を選んだ理由」(複数回答)聞いたところ、最も多かったのは「自宅から通いやすいから」と答えた人で58.0%だった。次いで「希望の勤務時間帯だから」が44.9%、「希望の勤務時間数・日数が選べるから」が44.5%だった。
男女別でみると、「男性」のほうが「女性」よりも「労働時間・通勤時間を気にせず柔軟な働き方が選べそうだから」が14.5ポイント、「残業時間が少なそうだから」が7.1ポイント、「転勤がないから」が6.5ポイント高かった。定められた時間内でしっかり働きたいと考える人が多い傾向にある。
一方、「女性」のほうが「男性」よりも「扶養の範囲内で働けるから」が16.1ポイント、「会社の知名度が高いから」が5.2ポイント高くなった。【図5参照】
なお、調査は2023年4月1日~30日の期間に、「イーアイデム」の求人に応募した人(イーアイデムの会員)を対象に、インターネットで実施した。調査期間は、2023年4月2日~5月5日。有効回答は425人。回答者のプロフィールは、男性が51.3%、女性48.7%。回答者が希望する雇用形態は、正社員が22.4%、パート・アルバイトが57.6%、契約社員・嘱託社員5.4%、派遣社員10.8%、その他3.8%。