Web3時代を勝ち抜く...次世代の「稼ぎ方」とは?【尾藤克之のオススメ】

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   最近、NFTやメタバースが話題になっています。しかし、書かれた本の多くは、概念や知識を教えているだけで、簡単に理解できないものが少なくありません。

   また、今後のビジネスのとしての方向性は示していますが、抽象論に終始しており、具体的な活用方法や稼ぎ方はほとんど示されていなかったりもします。

『NFT・メタバース・DAOで稼ぐ!』(加納敏彦 著) かんき出版

NFTで日本が変わる?

   最近、NFTを耳にすることが増えました。著者の加納さんは「私たちは、時代の大きな転換期に生きている」と言います。どのようなことでしょうか。

「いま、デジタルの世界に経済やビジネスが生まれ、それが急速に拡大しています。これまでコンテンツやアートなどのデジタルデータは、技術的にはコピーが容易だったので、あまり価値がないとも考えられていました。しかし、プロックチェーンやNFTの技術によって、デジタルデータに価値が生まれたのです」(加納さん)
「それが仮想通貨などで売買され、さまざまなビジネスと結びつき始めました。アメリカのGrand View Research社は、世界のNFTの市場が2030年には2117億ドル(130円換算で約2.5兆円)まで成長すると予測しています。さらに、NFTと仮想空間であるメタバースが結びつき、より大きな経済圏が生まれていることです」(同)

   メタバースの市場は、現在はまだ4~5兆円規模と言われていますが、2028~2030年には100兆円規模になると予想されています。日本の国家予算が約100兆円です。2030年の半導体市場が100兆円になると言われています。これから、NET、メタバース、DAOの時代が到来する可能性が高いということでしょう。加納さんは、次のように続けます。

「裸だった人類が、最近になって服を知り、世界の半分の人たちが服を着る文化が広まるようなものです。稼ぎたい人にとっては大きなチャンスです。これから5~10年で、NFT、メタバース、DAOを軸とした『新しい経済圏』ができるのです。これは、インターネットの歴史をみればわかりやすいと思います」(加納さん)
「インターネット、SNS、スマホ時代の到来をつかめた人は、波に乗り、大きく稼ぐことができました。NFT、メタバース、DAOの時代がこれからくるのであれば、いち早く準備しておけば大きく稼ぐことができるかもしれません」(同)

投資詐欺から身を守る方法

   最近、いろんな投資の話を見聞きしますが、その多くは眉唾物です。自称メタバースやNFTのプロ詐欺師の人たちは、専門的でわかりにくい言葉を巧みに使います。さらに、政治家の〇〇先生の知り合いだとか、著名人の名前を巧みに利用します。話を聞くと、ロジックが破綻しているものが少なくありません。

   アメリカの公共政策を分析した論文によれば、公共政策で費用対効果が高いのは、子供への教育であることがわかりました。OECDが公開した資料によれば、小学校から大学までの教育機関への公的支出の割合は日本が最下位でした。教育に投資しない国がニッポンです。自らを守るには、情報に強くならなければいけません

   本書は、NFT、メタバース、DAOなどについて、専門用語をできるだけ使わず、わかりやすい文章で「具体的な稼ぎ方」を教えます。自営業やベンチャー企業で商品やサービスの発信に力を入れている人、副業のための稼ぐネタや、YouTubeやTikTokに代わるコンテンツ発信のプラットフォームを探している人に、新しい稼ぎ方を提案します。(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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