「やりがい感じる」理由は「得意なことを活かせたとき」
定年退職の経験があり、現在アルバイトをしている60代~70代のシニア層(n=760)に、定年退職前のイメージとアルバイトの現状とを比べて、そのギャップについても聞いた。
その結果、「思ったよりもやりがいがある」(「とてもやりがいがある」8.4%と「どちらかというとやりがいがある」37.3%の合計)と答えた人が45.7%にのぼった。
男女別にみると、「思ったよりもやりがいがある」と答えた男性は43.1%、女性は50.8%で、女性のほうが7.7ポイント高く「やりがい」を感じているようだ。【図7参照】
また、「やりがいがある」(n=348)と答えた人に、どのような時にやりがいを感じるかを聞いたところ、「得意なことが活かせたとき」が33.3%と最も高く、全体平均(20.2%)と比べて10ポイント以上高くなった。
次いで、「仲間と楽しく仕事ができたとき」と答えた人は31.9%、「一緒に働く人から感謝の言葉をもらったとき」が28.7%、「仕事の成果を褒められたとき」の27.4%が続いた。【図8参照】
さらに、「得意なことが活かせたとき」と答えた人(n-335)の現在の職種をみると、「オフィスワーク」が21.0%、「保育、医療・介護・福祉」の17.4%、「教育」13.7%の順に多かった。特に「教育」は全体平均と比べて9.8ポイント高かった。
パソコンのスキルを活かせるオフィスワークや、保育や福祉系、教育などの資格を要する専門的な職種に就いている人たちは、「得意なことを活かせたとき」にやりがいを感じられていることがわかった。【図9参照】
なお、調査は40~70代の男女を対象に、2023年2月15日~20日にインターネットで実施した。有効回答は、アルバイト就業者が4819サンプル、現在無職で希望する職業がアルバイト・パートの人が1775サンプル。調査は、今回で5回目。