アルバイトで働く40代~70代、6割超が「経済的にゆとりない」 「学びなおしの必要性感じる」人も4割超に

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   物価上昇などが影響しているためか、アルバイトで働くミドルシニア(40~50代)やシニア(60~70代)で、「現在、経済的なゆとりがない」と答えた人は61.7%にのぼることが、人材情報のマイナビ(東京都千代田区)の調べでわかった。2023年5月18日に発表した

   「70歳を超えても働きたい」という人も15.5%にのぼり、前年(22年)から3.5ポイント増えている。

「老後、働かなくても暮らしていける資産がある」人は5.6%

   「ミドルシニア/シニア層のアルバイト調査(2023年)」によると、アルバイトで働く40~50代のミドルシニア層と、60~70代のシニア層に、「現在、経済的なゆとりがあるか?」(n=4819)と聞いた。

   その結果、「現在、経済的なゆとりがない」と答えた人は61.7%(「あまりゆとりがない」40.9%と「まったくゆとりがない」20.8%の合計)で、前年比4.3ポイント増えた。物価上昇などが影響していると考えられる。

   「ゆとりがある」と答えた人は38.3%(「ゆとりがある」4.6%と「ある程度ゆとりがある」33.7%の合計)だった。【図1参照】

図1 現在経済的なゆとりがあるか?(マイナビ調べ)
図1 現在経済的なゆとりがあるか?(マイナビ調べ)

   また、「老後、働かなくても暮らしていける程度の資産(金融資産・不動産)を保有していると思うか?」と聞いたところ、「まったく足りないと思う」と答えた人は59.7%で、最も多かった。前年と比べて、4.3ポイント増加していた。

   これに対して「十分保有している」と答えた人は、前年比1.3ポイント減の5.6%。「ギリギリ足りる程度保有している」人は6.5ポイント減の24.3%と、3割を下回った。「把握していない」人も10.4%いた。【図2参照】

図2 老後、働かなくても暮らしていける程度の資産(金融資産・不動産)を保有していると思うか?(マイナビ調べ)
図2 老後、働かなくても暮らしていける程度の資産(金融資産・不動産)を保有していると思うか?(マイナビ調べ)

   その一方で、現在企業は2021年4月の改正高年齢者雇用安定法に基づき、従業員に対して70歳までの就業機会の確保が努力義務となっている。これに関連して、40代~50代のミドルシニア層(n=2966)に就労継続を希望する年齢を聞いたところ、70歳を超えても働きたい人は15.5%となり、前年から3.5ポイント増えた。

   「70歳まで働きたい」と答えた人も、32.3%いた(前年比3.6ポイント減)。【図3参照】

図3 ミドルシニアがご自身のキャリアとして就労を希望する年齢(マイナビ調べ)
図3 ミドルシニアがご自身のキャリアとして就労を希望する年齢(マイナビ調べ)

   マイナビは、

「物価上昇などの影響から経済的に余裕がないと感じる人が増え、今後の就労希望年齢はますます上がっていくと考えられる」

   とみている。

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