知られざる「自宅教室」運営...集客のために、ノウハウ以上に大事なことは?

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1つの動画から5か所に拡散

   1つの行動で3つ以上の成果が得られるようにする工夫も興味深い。高橋さんのSNSのルーティンを紹介している。

・まずYouTube動画(約20分)を1本撮る
・その動画から文字起こしをしてブログを書く
・このブログが連続で届くメールマガジンとして配信スタンドにセットアップ
・一部抜粋の記事をFacebookページとGoogleビジネスプロフィール、LINEにも配信

   つまり、1つの動画を作れば、5カ所に拡散できる仕組みを作っているのだ。

   レバレッジを効かせるときに一番にポイントにしているのは「時間の圧縮」ということだ。ある分野のエキスパートになるためには1万時間が必要だと言われるが、「やりたいことを叶えるためには1万時間はいらない」という。そのためには、他力を借りる、習慣化することだという。

   開業5年以内に売上が停滞する「踊り場」の時期が訪れる。その時の対処法を示している。

1 今までやってきた中でうまくいって、この先にやりたいことの優先順位をつける
2 今までやってきて、それほど成果が出ていないものは思い切って捨てる
3 自分の中ではあまり注目していなかった、芽が出そうな新規事業の準備をする

   つまり、今までの活動の延長にその先の拡大はない、と考え、「踊り場」は、必要な小休止の時期だと受け止めることだ。

   営業が苦手という人の思考には一つの特徴がある、とも。それは「お客様」というよりも「嫌われたくない自分」という内側に意識が向いているということだ。

   自宅教室関係者だけでなく、広くビジネスパーソンに勧めたい本だ。(渡辺淳悦)

「自宅教室の集客マインド好転バイブル」
高橋貴子著
合同フォレスト
1760円(税込)

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