ノウハウコレクターの落とし穴
ノウハウさえ身につければ集客がうまくいくと思っている人たちがいるという。
特に、SNS集客関連のノウハウを集めたがる人。勉強を繰り返した結果、なんとなく前に進んでいるように錯覚し、行動しない。このタイプの人の処方箋として、「本当に仕事としてやりたいのか」を自分に問いかけてみることを勧めている。
唯一の手段は「実践」だ。教室開業したての人で挫折してしまう大きな原因は、「行動していない」ことにあるという。
次に、レッスン料金の値上げは、その教室が「次のステージ」にいけるかどうかの、大きなステップだと意味づけている。値上げできない先生に共通するのは「いい人に見られたい」「嫌われたくない」という感情だと指摘する。
会社員時代にさまざまな業界を経験した高橋さんは、教室業界のレッスン価格は低すぎると考えている。「趣味レベル」から派生したという歴史的な背景はあるにせよ、適正価格にすることを提案している。
生徒が離れるという恐怖と売上が下がるダメージを考えてしまうが、次のステージに向かうためのチャレンジと考えてほしい、と鼓舞する。そのためには、必要以上に「人に執着しないこと」。
それが、お金のマインドブロックを外すことにつながるという。
耳に痛いこともいろいろ書いている。たとえば、「好きなコトを仕事にするだけでは、事業はうまくいきにくい」とか、「お客様はあなたの夢を叶えるためにサービスを買うわけではない」。
さらに、「今まで集客できていたのは自力ではなく他力(口コミ・紹介)だったことを素直に受け止める必要がある」という言葉もショックかもしれない。
ビジネスの成功曲線は「二次曲線」つまり、放物線の形状を描く。しばらく低空飛行を続けて、ある時突然ブレークスルーポイントが訪れて、急激に右肩上がりになるので、「決してあきらめないこと」という言葉も支えになるだろう。