賃貸を住み続けるのがいいのか、物件を購入するのがいいのか、なかなか決められない人も多いだろう...。
不動産情報サービスのアットホーム(東京都大田区)が2023年5月16日に発表した「共働き夫婦のライフスタイル」では、賃貸物件に住む人や一戸建て・マンションを購入した人などに住まいに関する調査を行った。
それによると、8割程度の共働き夫婦は一緒に過ごす時間を定期的に設けているが、一人になれるスペースも確保したいという人が過半数を超えている実態がわかった。
また、賃貸の住替えを検討している人で2LDK程度の部屋を探している人は4割弱。一方で、購入を検討している人の4割が3LDKを検討しているという。
共働き夫婦出社勤務は8割強 在宅勤務では夫婦別々のワークスペースが「欲しい」
この調査は2023年3月7日から9日まで、23歳から59歳までの住替えを考えている賃貸検討者219人(男性116人、女性103人)と購入検討者218人(男性132人、女性86人)の合わせて437人を調べたもの。
はじめに、現代の共働き夫婦のライフスタイルを理解するため、「夫婦で一緒に過ごす時間を定期的に設けているか」と問いかけてみると、「そう思う」が「28.6%」、「どちらかといえばそう思う」が「38.7%」で合わせて「67.3%」が一緒の時間を設けていることがわかった。
一方で、「家の中に一人で仕事や趣味に没頭できるスペースが欲しい」は「そう思う」(18.5%)、「どちらかというとそう思う」(33.6%)を合わせて「54.1%」の人が一人になれる場所を欲していることがわかる。
そうした夫婦にそれぞれの働き方を聞いてみると、男性の「出社(オフィスや事務所など)」は「86.3%」、在宅勤務は「24.7%」となった。女性では「出社(オフィスや事務所など)」が「85.6%」、在宅勤務が「24.5%」という結果になっている。新型コロナウィルス感染症の5類指定が影響してか、出社の割合が大きくなった。
続いて、在宅勤務における夫婦別々のワークスペースが欲しいかを、夫婦ともに「在宅勤務」とした59人に質問した。その結果、男性は「そう思う」(31.3%)、「どちらかといえばそう思う」(34.4%)で合わせて「65.7%」が答えた。女性は「そう思う」(25.9%)、「どちらかといえばそう思う」(40.7%)で合わせて「66.6%」が別々の部屋が欲しいと回答した。
さらに詳しくライフスタイルと理解するために、夫婦での家事分担割合も聞いている。それによると、平均で男性が3.4、女性が6.6という割合になった。なお、夫から見た場合と妻から見た場合を比較すると、0.7ポイントの差が生じている。