特定の業種、特定の学生に偏らず、幅広く分け合う
内定を取得した企業数をみると、平均2.22社で、前年の2.18社より増えている。内定取得者のうち2社以上内定を取得した学生の割合は58.6%で、昨年の56.3%よりややり高い【図表3】。
さらに、早い選考を反映して、進路確定率も5割近い47.8%(同プラス2.9%)と高い水準に達している【図表4】。
その一方で、昨年以上に内定辞退企業数が多いことも、今年の特徴だ。早くも2社以上を辞退した人が20.6%いるのだ。内定辞退率は5月1日時点から4.7ポイント増加し、45.6%(昨年比プラス1.3ポイント)と例年以上に高い。
こうした結果から、特定の業種、特定の学生に内定が集中することなく、幅広く分け合う傾向が見られることが、昨年に続き今年の特徴のようだ。
就職活動の具体的な活動内容を聞くと(複数回答可)、「エントリーシートなどの書類を提出した」(87.6%)、「就職に関する情報を収集した」(87.1%)、「適性検査や筆記試験を受けた」(85.6%)、「Web上の面接を受けた」(77.3%)、「面接など対面で選考を受けた」(74.3%)、「自己分析をした」(71.4%)などが上位に並んだ【図表5】。
情報集めを開始して、具体的に適性検査や筆記試験など選考試験を受ける段階まで進んだ学生が非常に多いことがうかがえる。