サイバーエージェントが株式の9割を所有するワケ
リアルゲイトは「古いものに価値を、不動産にクリエイティブを、働き方に自由を」をビジョンに掲げており、遊休不動産を有効活用したいオーナーニーズと、個性的なオフィスを適正価格で借りたいテナントニーズに応えるサービスを提供しています。
すでに創業後15年近くが経過しており、スピード上場ではありませんが、競争力を失った築古ビルの増加という社会的課題を踏まえ、ポストコロナの都心オフィス回帰を追い風に、築古ビルの供給ストックが豊富な渋谷を中心に事業を展開しています。
リアルゲイトがトランジットジェネラルオフィスの子会社として設立されたのはすでに述べたところですが、2021年7月にはトランジット社所有の全株式をサイバーエージェントに譲渡し、サイバーの連結子会社になっています。
サイバー傘下になった際には「サイバーエージェント初となる不動産会社」「サイバーエージェントが不動産領域へ参入」と驚きをもって注目されました。
このため、サイバーが株式の91.5%を所有しており、サイバーエージェント取締役の中山豪氏がリアルゲイトの取締役として送り込まれています。(こたつ経営研究所)