「社内外の女性役員・管理職とのネットワーキングの機会」は効果的!?
そうしたなか、「女性役員を増やすために効果的だと感じること」(複数回答)との問いに、「社内外の女性役員・管理職とのネットワーキングの機会」が効果的ではないかと答えた人が50%で最も多かった。
次いで、「業務経験の男女格差是正(新規プロジェクトの企画提案、共同プロジェクトのマネジメント、事業戦略全体の策定業務など)」が46.3%、「柔軟な働き方の実現(フレックスタイム・テレワークなど)」が43.8%、「経営層による働きかけ」「役員の類似経験を積むこと」が42.5%となり、4割を超えた。
「管理職・役員の役割やあり方の見直し」(38.8%)や「同性のロールモデルの存在」(35.0%)、「アンコンシャス・バイアス研修の実施」(33.8%)などが効果的と考えているようだ。【図4参照】
調査では、「役員として、多様性の観点で企業や社会に貢献できていると感じられていること」を聞くと、
「取締役会議においても、異なる視点や発想を経営判断に入れることで、取締役会が活性化し、また多様な視点で、経営判断ができるようになること」(50代、取締役)
「旧態依然のコメント等に再考を促す機会があること。具体的な個人としての実例を提示できること。ロールモデルとして助言できること」(60代、役員経験あり)
「外資系人事での経験を元に後継者育成、次世代社内取締役候補の選定、育成などについて指名委員会で貢献できています」(60代、社外取締役)
といった声があった。さらに、「役員を目指す女性へのアドバイス」として、
「未経験のキャリアに挑戦する勇気を持つこと、今の地位処遇仕事内容を後進に譲る決意をすること」(40代、取締役)
「誰でも初めて引き受けるときや新しいミッションとして引き受けるときは不安や能力経験不足ではないかと感じるものだが、一番大事なのは『自分がやるという覚悟とコミット』で能力経験を勝ると感じる」(50代、執行役員)
「スキルや知識だけでなくネットワーク作りも非常に重要だと思います。どんな仕事も前向きに楽しむマインドも大切にしています」(50代、取締役) 「自分一人のためだけでなく、後に続く女性達のためにも頑張って欲しい(40代、社外取締役) 「視座を高くし仕事にあたること、胆力を鍛えること、志を高くもつこと」(60代、取締役)
などの声が寄せられた。
なお、調査は女性役員の紹介サービス「Warisエグゼクティブ」の登録者を対象に、2023年3月7日~31日に実施した。有効回答者数は、80件(役員経験者:64人、役員未経験者:16人)。