Z世代、「上司との飲み会」より「同僚との飲み会」が好き
続いて、「飲酒へのイメージ」について聞くと(複数回答可)、Z世代特有のお酒に関する興味深い意識が表れた。
1位「盛り上がる」(32.4%)、2位「必要ない」(27.6%)、3位「特別感が出る」(21.2%)、4位「雰囲気が出る」(19.2%)という結果に。
25~60歳の上の世代と比べ、20~24歳のZ世代では「特別感が出る」と回答した人が突出して多かった半面、「落ち着く」「日常感がある」と答えた人が目立って少なかった【図表3】。
この「飲酒」が、日常から離れた特別なことで、大いに盛り上がる半面、落ち着かなくなるという感覚は、Z世代ならではのものかもしれない。
さて、「上司との飲み会はできるだけ行きたいか」と聞くと、とても面白い結果が出た。
20歳~24歳のZ世代では、「あてはまる」(11.6%)と「ややあてはまる」(29.2%)をあわせ4割(40.8%)が「上司との飲み会はできるだけ行きたい」と回答した。25歳~29歳では約3割(32.0%)、30歳~69歳では約2割(23.1%)だが、全世代で突出して多い多い結果となった【図表4】。
飲まない生き方がクール!という「ソバーキュリアス」的な考えに反するのではないかと思われるが、入社して間もないことを考慮すると、上司から仕事のことを素直に学びたいという初々しい気持ちが強いのだろうか。
なお、「同僚との飲み会はできるだけ行きたいか」と聞くと、Z世代を含めて20歳代の若者は「上司との飲み会」より行きたいと答えた割合が多く、ともに5割弱(40%台後半)に達した。30歳~69歳では約3割(31.0%)だった【図表4】。
やはり、若者は若者同士で飲んだほうが楽しいに決まっている?
調査は2023年3月24日~3月28日、20歳から29歳までの若年層男女500人と、比較対象として30歳から69歳の男女400人の合計900人にインターネットを通じてアンケートを行なった。(福田和郎)