どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!
東京株式市場 上げ一服か 海外勢の積極的な日本株投資が続くかどうか
東京株式市場見通し(5月22日~26日)
日経平均株価予想レンジ:2万9800円~3万1200円
2023年5月19日(金)終値 3万808円35銭
今週の東京株式市場の日経平均株価は、上げ一服か。
前週の東京株式市場の日経平均株価は、7日続伸し、週ベースでは6週続伸、一時3万900円台と3万1000円目前にまで上昇、1990年8月以来の約33年ぶりの水準を付けた。海外投資家による日本株投資が相場を押し上げたことに加え、決算発表を受けた日本企業の業績向上への期待感も買い材料となった。
今週の日経平均株価は、上げ一服となりそうだ。
焦点は、日経平均株価が3万円台に定着できるのか。日経平均株価は前週だけで1420円(4.8%)以上も上昇しており、上昇スピードの速さに過熱感と警戒感が出ている。このため、上値は重くなる可能性は高い。ただ、海外勢の積極的な日本株投資が続けば、日経平均株価が一方的に値を下げる展開は考えづらそうだ。
注意しておかなければならないのは、米国連邦政府の債務上限問題が最終局面を迎えること。その動向次第では、世界中の金融市場に大きな影響が出る可能性がある。
外国為替市場 神経質な展開か 米国の債務上限問題、解決の道筋次第で...
東京外国為替市場見通し(5月22日~26日)
ドル・円予想レンジ:1ドル=136円50銭~139円50銭
2023年5月19日(金)終値 1ドル=137円95銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、神経質な展開か。
前週のドル円相場は、ドルが上昇し、一時1ドル=138円後半までドル高・円安が進んだ。6月の追加利上げ観測と米国連邦政府の債務上限問題解決の期待感から、ドル買いが進んだ。だが、週末には利上げ観測も、債務上限問題解決の期待感も後退し、ドルは一時1ドル=137円台半ばまで下落した。
今週のドル円相場は、神経質な展開となりそうだ。
最大の要因は、米国連邦政府の債務上限問題。債務上限が引き上げられなければ、米国債は6月初旬にもデフォルト(債務不履行)に陥ると見られており、問題解決に残された時間は少ない。
問題解決の道筋が見えなければ、リスク回避のドル売り・円買いから円高進行に。道筋が見えてくれば、日米金利差を背景にドルは1ドル=140円を目指すドル買い・円売りの動きになりそうだ。
◆国内外、今週発表予定の経済指標は?
経済指標は、国内では22日に3月機械受注、26日に5月都区部消費者物価指数などの発表が予定されている。
海外では23日に米国の5月製造業PMI、米国の4月新築住宅販売、24日にFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録(5月2~3日開催分)、25日に米国の1-3月期GDP(国内総生産)改定値、26日に米国の4月個人所得、米国の4月個人消費、米国の4月耐久財受注などの発表が予定されている。
(鷲尾香一)