JR東日本、上越新幹線で「GoA3レベル」自動運転導入へ 運転士のいない自動運転も可能
新幹線の自動運転をめぐっては、JR東日本が2023年5月9日、「ドライバー(運転士)レス運転」を2030年代中ごろに、上越新幹線の東京~新潟間で導入すると発表している。
これはJR東海のGoA2レベルの半自動運転の先を行くもので、GoA3レベルと呼ばれる。これは列車に緊急時の避難誘導などに当たる係員は乗務するものの、運転士のいない自動運転となる。
「ゆりかもめ」は乗務員がいないGoA4レベルの完全自動運転だ。長距離を走る新幹線は車掌など乗務員まで無人にするのは難しいかもしれない。それでも、ゆりかもめと同様に、専用の高架線軌道を走るため、踏切のある在来線に比べると、運転は自動化しやすいのだ。
自動運転の方が正確かつ安全でダイヤの維持も楽となれば、車掌より先に運転士が不要になってしまうのだろうか。いずれにせよ、新幹線がゆりかもめ並みに運転士のいない自動運転となる日は、そう遠くなさそうだ。(ジャーナリスト 岩城諒)