東海道新幹線の「半自動運転」、28年ごろ導入へ 運転士は乗務し、万一の際の緊急停止
東海道新幹線は「のぞみ」「ひかり」「こだま」が一定の間隔を置いて走る過密なダイヤだが、自動運転の方が正確かつ安全で、ダイヤを維持しやすいのだという。
JR東海が実際に導入を目指しているのは、「ゆりかもめ」のような完全自動運転ではなく、今回のような「半自動運転」だ。
運転席には運転士が乗務して発車ボタンを押すほか、万一の際には緊急停止の操作を行う。発車後は自動運転になり、徐行を含めスピードの制御と停止はシステムが行う。
このシステムは「GoA(Grade of Automation)2」と呼ばれる半自動運転で、JR東海は2028年ごろの導入を目指している。
GoA2が実用化されると、東海道新幹線は「運転士が駅発着時のホームの安全確認やドアの開閉を行うことになる」という。
それでは、車掌は何をするのか。
JR東海によると、「車掌は列車内で旅に不慣れなお客様のサポート業務に注力し、また巡回強化によって車内セキュリティーを強化させる」という。