おススメツールは?...メール、ドキュメント共有、オンラインストレージ
第2章から第8章では、具体的なツールについて解説している。まずは電子メールから。
どんな会社でも、すべての従業員に仕事用の個人メールアドレスが必要だ、と強調している。「名刺にメールアドレスがない場合、縁のないお方と判断します」と手厳しい。確実に連絡が取れるのか不安があるからだ。そして勧めるのが、Gmailだ。
メールがあまり使えない人を考慮し、最初の社内ルールは、1日以内返信、帰宅後と休日の返信は求めない、本文は宛名と要件のみ、など簡単なルールで始めることを提案している。
詳しい操作方法も書いている。名刺にメールアドレスを加える段階で、メールとは何かを再確認し、社外向けの正規ルール、社内ルールは簡単なまま、を基本に乗り切ればいいという。
次がいつでもどこでも資料が取り出せる「ドキュメント共有」だ。文書管理を紙資料からデジタル化するメリットをさまざま挙げている。外出先でも文書をスムーズに確認できることは、コロナ禍におけるテレワークで大いに役立った。最初は社内掲示板から始めればいいという。
無料で使えるオンラインストレージ7社を比較し、Googleドライブを推奨している。保存容量が15ギガで無料だ。接続台数に制限がない。
スケジュール共有には、Googleカレンダーを勧めている。複数のカレンダーが持てるため、仕事用と私用などに使いわけができる。経営者なら仕事用だけを従業員に見せることが可能だ。
立ち上がりはストレスを小さくするため、簡単なことから始めればいいという。すべてのメンバーの社外との約束、休みや早出早退、施設の予約などを記入する。