企業が求めるのは「再現性」
また、すごい実績以上に大切なのは「再現性」だという。
企業が求めているのは、「募集ポジションに近い経験」だ。言い換えると、「あなたのこれまでの経験で、入社後も発揮できる能力は何ですか?」という問いに対する答えだ。
だから、志望動機の答えは決まっている。志望動機とは、「企業に利益をもたらす行動」を答えること。企業が目指す未来に共感し、そのために貢献できることを自分の経験の中から見つけると、スラスラと書けるようになるという。
職務経歴書を書く場合も、求人票の仕事内容を読み、それを再現する経験を職務内容にまとめる。履歴書と職務経歴書以外の「プラスアルファの書類に9割の力を注げ」というアドバイスも貴重だ。どんな資料が役に立つか、本書を読むと納得するだろう。
面接も緊張する必要はない。
面接官の性格は「炎・水・祭り・森」の4タイプに分けられるという。面接官の鏡になることで、「類似性バイアス」がかかり、好意的に評価される。
このほかにも、参考になるアドバイスが満載だ。転職を考えている人に一読を勧めたい。(渡辺淳悦)
「ゼロストレス転職」 佐野創太著 PHP研究所 1815円(税込)