「Clubhouse」の人気番組に出演して、大きな刺激を受けたというお話【尾藤克之のオススメ】

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読書の面白さとは何なのか? どう読むといいか?

   私は、何を読むかより、何を読まないかを決めることが大事だと考えている。ベストセラーや流行本の類は、好んで読まない。流行の本を読んでいると、みんなと同じ発想しかできなくなるからである。人の思考は、読むものからできていると考えている。

   小学校時代には、ライトノベルズにはまり手当たり次第に乱読したことがある。内容が理解できない本もあったが、新しい知識に触れて満足だった。その影響もあり、小中高、国語(現代国語)の成績が群を抜いていた。本を読むと読解力がアップすることは間違いない。

   もちろん、ベストセラーや流行本は時代をつかむうえで役立つこともある。ベストセラーはやはり面白いし、好きな方は楽しみとして読んでもいいだろう。ただし、成長という観点からは、なるべく他の人が読まないような本を読むことをおすすめしたい。

   また、読書の際には、著者の立場に立って読むこと。相手の立場に立って考えること、つまり、「著者の立場になりきって読む」ことが大切だと考えている。

   小説にしても読み方や解釈は読者の自由。著者の狙いがすべての読者に伝わるわけではない。本の読み方に「正解」はなく、それでも、著者に寄り添い感じながら読むことで自分なりの解釈が生まれてくる。これをアウトプットするこことで、学びが深くなる。いろんな角度から、本を楽しんで読めば、速く、深く、読むことができるはずだ。

   話は変わるが、私がよく利用しているSNSはツイッターだ。一応、3万人以上のフォロワーがいる。アメブロは公式ブログで4000名以上、noteは2000人程度である。一方、Clubhouseは数十人である。そのため、これまでは音声SNSの価値が理解できず、興味を持てなかった。

   しかし今回、「耳ビジ★耳で読むビジネス書」に出演してわかったのは、人気のある番組ではリスナー同士のコミュニケーションが活発であることだ。さらに、番組をダラダラ流しているものではなく、メリハリが効いている。はじめて、Clubhouseの面白さを実感した。

   今回は、Clubhouseの「耳ビジ★耳で読むビジネス書」に着目した。今後も、出版業界における新しい取り組みなどがあれば、随時紹介していきたいと考えている。(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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