コンサル人気は続くのか?
コンサル業界に就職してからのミスマッチを防ぐために、なぜコンサルなのか、何をしたいのか自己分析をしたうえで、知名度だけで判断しないことも大切だ。インターンで判断材料を得ることを勧めている。
コンサルに向いている人の3つの資質として、好奇心があること、精神・体力のタフネス、コミュニケーション力を挙げている。
新卒採用と中途採用のそれぞれのプロセスと評価されるポイントも解説している。よくある転職例を見ると、前職の業界や仕事もさまざまなようだ。社会人経験年数が長いほど、経験・スキル・専門性が重視されるという。 第6章は主要なコンサルファームについて、基本的な情報を掲げるとともに、私見を述べている。コンサル業界の最新ニュースやトレンドを発信するメディア「コンサルのあんなこと、こんなこと」を著者は運用しているので、これも参考になるだろう。
他業界からの発注ありきのコンサル業界は、日本経済の停滞に伴い、先行きは決して明るくないという。しかし、IT・デジタル関連の市場規模は拡大すると見ており、コンサルのニーズはますます伸びていくとともに、仕事の内容も変わるという。
就活市場におけるコンサルの人気は続きそうだ。(渡辺淳悦)
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