建設業2024年問題 現場監督・所長への調査...デジタル未対応の将来、不安ある「65.5%」に!

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DX推進できない理由 1位「デジタルにできない業務」、2位「データ更新が面倒」、3位「運用までの煩雑さ」

(野原ホールディングスの作成)
(野原ホールディングスの作成)

   最後に、デジタル化や業務効率化が進まない理由では現場監督・所長の回答では、「デジタル化できない作業が多い」(57.3%)、「現場での変更が多くデータ更新が面倒」(36.7%)、「導入から運用までの煩雑さ」(28.1%)が順位の上に上がった。

   しかし、中位には「ツールの使い方を覚えるのが面倒」(24.3%)、「従来のやり方が一番早いと思っているから」(22.1%)なども挙がっており、DXの推進に当たっては使いやすいインターフェイスや効果を実感できるデジタルツールなども必要なことがわかる。

   野原グループCDO(最高デジタル責任者)の山﨑芳治氏は次のように調査の総括をしている。

「『施工管理』業務を担う現場監督・所長の皆さまが、より強く『人材不足』を業界課題として感じておられること、施工管理や安全管理業務の『デジタル化による生産性向上』に期待をお持ちであることを、本調査結果から改めて認識できました。
また、現場監督・所長の皆さまが、現場に深く携わっているからこそ、『施工トラブル(58.1%)』を『デジタル化が難しいと思う業務』の1位に選んでいることも納得できました。これは、建設業の特徴の一つに、個別生産(固有の土地に密着して建設するので、同じ内容のものがない)があることが影響していると思います」
「しかし、『そういうものだから』と言って、今までと同じ手法を継続していては何も変わりません。現在、国と建設業界は官民一体で、人手不足を補い、生産性を高める手段として、建設DXに取り組んでいます。
今後、徐々に設計段階から施工段階へとBIM活用が拡張していくと予想しています。これに伴い、施工管理の在り方も、アナログからデジタルへ、特にBIMを活用することで、大きく変えていくことができます」
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