ソフトバンクG、2期連続の巨額赤字に...収益の柱、投資ファンドの損失が影響 難局打破のカギはアーム社の米IPO...ねらいは?

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時価総額は、純資産の半分...経営陣による買収の観測も

   さらに、市場には孫氏がMBO(経営陣による買収)に踏み切り、SBGを非公開企業にするのではないか」との見方が出ている。

   現在のSBGの純資産総額(保有資産価値から純有利子負債を差し引いた額)は、23年3月末時点で14兆円強ある。

   これに対し、SBG株の時価総額は足元で約7兆3000億円。株式市場で資産の半分の評価しか得られていないことになる。つまり、保有株の半分程度を売却すれば、MBOのための資金を調達できる計算だ。資産評価14兆円のなかでアーム株は2兆6000億円といい、IPOで時価が増えれば、MBOのうまみはさらに増す。

   先進各国の利上げはいつまで続くのか、そのなかで世界の景気と株式市場が回復に向かうのか、なお低迷するのか――。不透明感がなお広がるなか、SBGの事業展開にとって、アームのIPOが成功するかが、まずは試金石になるだろう。(ジャーナリスト 白井俊郎)

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