自分の会社で不正、あなたはどうする! 調査で判明、全従業員の14%が不正に関与・目撃、半数以上が告発 でも、泥をかぶるのは部課長...社長は?

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穏便に処理せず、透明性高い調査と従業員の意見を聞くことが大事

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不正を見たと悩む写真(写真はイメージ)

   今回の調査を担当したパーソル総合研究所上席主任研究員小林祐児氏はこうコメントしている。

「企業がコンプライアンス対策として様々な施策を行っていても、大量の手続きや現場感の無い研修などは、対策を形式的に『こなす』意識を生み、不正防止につながっていないことが明らかになった。
不正防止のためのポイントは、まず目標管理の適正化やキャリア形成の整備によって、組織全体の不正風土の改善を図ること。また、一方通行的な説明だけでなく、議論やワークショップ、サーベイなど、従業員側の『意見の吸い上げ』を重視したコンプライアンス対策の重要性だ。
従業員側に『会社の悪い部分が明らかになってスッキリした』『自分の気持ちが話せた』といった理解や納得を引き出すことで、組織全体のコンディションの回復につながっている。
不正を防ぎ、不正発生から『立ち直る』ためには、事案をただ穏便に処理するのではなく、透明性高く調査を行い、従業員側の意見に耳を傾ける姿勢が重要になる」

   調査は、2023年1月30日~2月3日、全国の20歳~69歳の就業する男女4万6465人にアンケートを行なった。不正関与や目撃は、5年以内に限定。また、アンケートに協力した人の企業の業界は、総務省統計局の「労働力調査」の構成比に合わせ、業種(20分類)を割り付けした。(福田和郎)

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