自分の会社で不正、あなたはどうする! 調査で判明、全従業員の14%が不正に関与・目撃、半数以上が告発 でも、泥をかぶるのは部課長...社長は?

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他社の特許案件を無断採用、談合、立会検査の隠蔽...

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会計書類の捏造(写真はイメージ)

   次に多いのが、正規の法令を守らない「手続き違反」だ。

「他社の特許案件を調査しないまま自社製品に採用した。現在、仕様変更していて、結果として問題にはなっていない」(60代男性、製造業、関与者)
「製品の補修・検査の作業方法が立会検査で分からないように隠している(キズなどを補修材で修理し、検査員に分からないようにしている)。作業工程の書類に『補修箇所なし』と記載している」(50代男性、製造業、関与者)

   組織全体で「不正な利益を追求」したり、隠蔽したりする事例も多いようだ。

「ポスティングの業務で、前の担当が物理的に投函できないない集合住宅で架空の投函記録を作成していた」(50代男性、その他業種、目撃者)
「地方へ出向中のキャリア官僚が、職務上知りえた出向先の秘密を出向元の官公庁へ漏洩していた」(60代男性、教育事業、目撃者)
「建設入札談合の席に出席して、その実態を見た!」(60代男性、建設業、目撃者)

   個人情報などが漏洩する「不適切表現・流出」も後を絶たないようだ。

「個人情報を含む文章情報を自動解析する実験、実証のため、契約を交わしメーカーに提供する際、個人情報、メルアド、会社情報を暗号化するよう組織、個人に対し指示したが、暗号化も職制のチェックもなされず、大量の文章データがメーカーに渡ってしまった。メーカーがこの情報を実証実験のみに使用してくれたので大事には至らなかった。事故にもなっていないことから摘発を飲み込んだ」(60代男性、製造業、目撃者)
「社外に出してはいけないデータが流出したが、もみ消した」(40代男性、製造業、目撃者)
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水増しのイメージ(写真はイメージ)

   一方、犯罪としか言いようがない「個人の不正」の事例もある。

「車椅子に忘れられていた手提げバッグの中に入っていた財布からお金をくすねた。その中に、運転免許証、クレジットカード、ポイントカードなども入っていたが、すべてが見つからないようにハサミで切り刻み、捨てた」(60代男性、小売業、関与者)
「寄付による収入の計上漏れが発覚したが、修正計上する手間とコストのほうが大きいと判断して、知っている人だけで横領した」(50代男性、その他業種、関与者)
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