特定の業種、特定の学生に集中せず、幅広く分け合う傾向
さらに、早いスタートダッシュを反映して、進路確定率も4割超の41.5%(同プラス3.5%)と高い水準に達している【図表4】。
その一方で、昨年以上に内定辞退企業数が多いことも、今年の特徴だ。早くも2社以上を辞退した人が17.8%いるのだ。内定辞退率は4月1日時点から7.8ポイント増加し、40.9%(昨年比プラス1.6ポイント)と例年以上に高い。
こうした結果から、特定の業種、特定の学生に内定が集中することなく、幅広く分け合う傾向が見られることが、昨年に続き今年の特徴のようだ。
また、就職活動の具体的な活動内容を聞くと(複数回答可)、「就職に関する情報を収集した」(83.0%)、「エントリーシートなどの書類を提出した」(82.5%)、「適性検査や筆記試験を受けた」(79.0%)、「Web上の面接を受けた」(71.9%)、「面接など対面で選考を受けた」(68.4%)、「自己分析をした」(64.6%)などが上位に並んだ【図表5】。
情報集めを開始して、具体的に適性検査や筆記試験などの選考試験を受ける段階まで進んだ学生が非常に多いことがうかがえる。