どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!
東京株式市場 神経質な展開か 好調な企業決算、円安進行は支援材料に
東京株式市場見通し(5月15日~19日)
日経平均株価予想レンジ:2万9000円~2万9600円
2023年5月12日(金)終値 2万9388円30銭
今週の東京株式市場の日経平均株価は、神経質な展開か。
前週の東京株式市場の日経平均株価は、4週続伸。一時、2万9400円台と2021年11月以来の水準まで値を上げた。好調な企業決算に加え、円安進行が日経平均株価の支援材料となった。
今週の日経平均株価は、神経質な展開となりそうだ。
日経平均株価は順調に上昇基調を辿っているものの、3万円に近づいていることで、高値警戒感が強まっている。
相場の支援材料だった企業決算も終盤に入っており、買い材料が減っている一方で、米国では米連邦政府の債務上限問題が解決しないことで、米国債の債務不履行(デフォルト)が徐々に現実味を帯びている。
米国発の金融市場の混乱が取り沙汰される状況となっており、米国の債務上限問題の行方に市場は神経質な動きとなる可能性が高まっている。
外国為替市場 もみあいか 追加利上げの可能性と、利下げの可能性で綱引き
東京外国為替市場見通し(5月15日~19日)
ドル・円予想レンジ:1ドル=134円00銭~137円50銭
2023年5月12日(金)終値 1ドル=135円71銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、もみあいか。
前週のドル円相場は、ドルが強含みで推移したものの、上値の重い展開だった。米国の金融システム不安が再燃したことで、米国の利下げ観測が強まったこともあり、リスク選好のドル買い・円売りが後退した。
今週のドル円相場は、もみあいとなりそうだ。
米国の経済指標の結果によるインフレ高止まりから追加利上げの可能性と、金融システム不安と景気後退懸念により、利下げの可能性が綱引きする状況となっている。米連邦政府の債務上限問題も加わり、米国の経済状況に神経質な相場展開となりそうだ。
◆国内外、今週発表予定の経済指標は?
経済指標は、国内では15日に4月企業物価指数、4月工作機械受注、17日に1-3月期GDP(国内総生産)速報値、3月鉱工業生産、18日に4月貿易収支、19日に4月全国消費者物価指数などの発表が予定されている。
海外では16日に中国の4月鉱工業生産、中国の4月小売売上高、中国の4月固定資産投資、米国の4月小売売上高、米国の4月鉱工業生産、17日に米国の4月住宅着工件数などの発表が予定されている。
なお、19日から21日まで、広島市でG7(先進7か国)サミットが開催される。
(鷲尾香一)