2023年4月以降9000品目の値上げ続く...情報を集め、安い時に買い置きする賢い購買行動を!
一方で、2023年4月以降の主な値上げ品目を見てみると、4月にはしょうゆやマヨネーズなどの調味料、ハムやウインナーなどの加工食品、輸入ワイン、パック牛乳などの5106品目が値上げされた。
5月には、サバ缶など各種缶詰、乳幼児粉ミルク、缶コーヒーなど793品目が値上げ。6月には即席めん、スナックチョコレート、わさび・からし、カレールーなどをはじめとした3322品目が値上げされている。
2023年度の傾向について同社では、
「2023年は引き続き原材料費の高止まりに加え、輸送費や電気代の高騰でもコストが増えている。
こうしたなか、企業・消費者側双方で値上げを『やむを得ない』と捉える認識の広がりもあり、コスト増分について柔軟かつ計画的に価格転嫁を行う企業が増えている。 そのため、足元の原材料価格動向や採算ラインなど値上げの前提条件を複数設定するケースもあり、22年に比べ値上げに対する抵抗感が薄まっていることも『計画的値上げ』を後押しする要因となっている」
と解説する。
調査のまとめとして、帝国データバンク情報統括部の飯島大介氏に話を聞くと、
「原材料費高騰や従業員の賃上げなどさまざまな情勢が絡み、消費者としては今後もしばらくは値上げが続いていくという心構えは持った方がいいと思います。
そのなかで、自分のライフスタイルを考えながら、普段使っていたナショナルブランドの製品からプライベートブランドに切り換えたり、見切り品や訳あり品など安い商品に代替したりするような『賢い購買行動』が必要になってくるのではないでしょうか」
と話していた。