2024年新卒就職活動の人気企業ランキングは――。
楽天グループ(東京都世田谷区)が調査した「楽天みん就 2024年卒新卒就職人気企業ランキング」(2023年4月21日発表)によると、新型コロナの感染が落ち着いてきた2023年には人気企業のランキングに大きな変動があるようだ。
総合ランキングでは、音楽・芸能・出版などのエンタメ系企業が躍進したほか、コロナの落ち着きを見て旅行・レジャー系企業の人気が戻ってきているという。
さっそく2024年卒の就職人気ランキングを見てみよう!
5位バンダイ、9位講談社、14位に集英社...エンタメ系企業がランクイン! 気になる1位の栄冠は?
この調査は2022年9月8日から2023年3月2日まで、「楽天みん就」に登録している2024年卒業予定の大学生・大学院生を対象に、同サイトおよび就職イベントにおいて、1594人から回答を得たもの。
さっそく、総合ランキングを見てみると、昨年度は5位にランクインしたソニー・ミュージックグループ(音楽/芸能/制作)が1位に輝いた。これは2010年以来の同ランキング開始以来、初めての栄冠だ。
以下、2位はNTTデータ(情報処理/システム)、3位は伊藤忠商事(総合商社/専門商社)、4位は花王(医療/化学/化粧品)、5位はバンダイ(ゲーム/玩具)となった。
10位までをみてみると、6位はアイリスオーヤマ(電機/機械/材料)、7位はソニーグループ(電機/機械/材料)、8位は全日空運輸・ANA(トラベル/航空/運輸)、9位は講談社(出版)、10位はニトリホールディングス(流通/小売)という結果になった。
ランキング入りしたエンタメ系企業の躍進について同社では、
「エンタメ関連企業が大幅に躍進しており、5位にバンダイ(昨年52位)、9位に講談社(昨年15位)、14位に集英社(昨年22位)がランクインしました。コロナ禍において、音楽やコミック、ゲームなど自宅で気軽に楽しめる既存のエンタメコンテンツがより身近な存在となったことに加えて、ポッドキャストやオンラインライブなどのエンタメコンテンツが広く一般化しました。
いつでも、どこでも、より快適にエンタメコンテンツを楽しめるようになったことで、外出がしやすくなった昨今でも引き続きエンタメコンテンツの人気が継続し、就職企業としての人気の高まりにも影響していると考えられます」
と分析している。
一方で、志望理由別ランキングでは、「仕事の魅力」の項目における「幅広い業界や業務に関われそうな企業ランキング」では、1位がポニーキャニオン(音楽/芸能/制作)、2位はソニーミュージックグループ(音楽/芸能/制作)、3位は東映(音楽/芸能/制作)、4位エイベックス(音楽/芸能/制作)、5位東宝(音楽/芸能/制作)という順になった。
この結果について同社では、
「総合ランキング首位のソニーミュージックグループを含むエンタメ関連企業8社が10位以内にランクインしており、マルチスキルを求める就活生がエンタメ関連企業に対して高い興味を持っていることが見受けられます」
とコメントしている。