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1億円超えた首都圏の新築マンション平均価格 どうやって買う?

   「週刊エコノミスト」(2023年5月16日号)が、「最強のマンション購入術」と題して特集している。

   3月に首都圏で販売された新築マンションの平均価格は、1億4360万円と単月で初めて1億円を超えた。不動産経済研究所によると、1973年調査開始以来の最高価格だという。夢のマイホームをどうすれば賢く入手できるのか?

   穴場は東京都足立区エリアだ。治安が改善し、都心へのアクセスが良いわりに割安感があるそうだ。郊外では、相鉄線と東急線の相互乗り入れが始まった相鉄線の西谷駅周辺の開発が進み、地価上昇が期待できるという。値上がりしそうな物件を選ぶことが大切なようだ。

   価値ある物件を賢く買う5つのポイントを挙げている。

1 情報収集を徹底 物件情報サイトで、一定期間同じ条件で検索すると相場が分かる
2 気になる物件は内見 天井の高さ、コンセントの位置、景観などが分かる
3 価格交渉する 周辺相場や類似物件の状況が分かれば、有利に価格交渉できる
4 優遇制度はないか確認 勤務先に福利厚生サービスを活用する
5 特典はないか確認する 仲介手数料半額や無料、キャッシュバックなどの場合もある

   一方で、新築を避け、中古住宅を購入して内装や間取りを変えて住む「リノベーション」(リノベ)の人気が高まっている。リノベを含む住宅リフォームの市場規模は6.9兆円と推定され、国内住宅投資額の3割以上を占めるという。

   ただし、問題物件もある。管理組合の運営状況や築年数、耐震基準が新旧のいずれかなどを確認することが大切だ。

◆住宅ローンは固定金利より変動金利が有利

   住宅ローンは、固定金利より変動金利が有利だという。なぜなら依然として大幅な金利差があるからだ。

   仮に6000万円を35年返済で借りた場合、固定金利の「フラット35」だと毎月の返済額は19万1450万円。総返済額は8040万9000円となる。一方、変動金利(0.75%)だと、毎月16万2470円、総返済額6823万7587円となる。

   原則として、変動金利での借り入れを勧めているが、ボーナス併用返済は慎みたいとしている。業績カットで返済が難しくなるケースもある。変動金利で借りた場合は、固定金利で借りた場合との差額分は、全額貯蓄に回すことは必須だという。

   約30年前、首都圏でも5000万円ほどで新築マンションを買うことはできたものだった。ひるがえって今、1億円のマンションを購入できるのは、どういうカップルなのだろう? 我が子の世代の厳しさが身につまされた。(渡辺淳悦)

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