24年2月期連結決算の最終利益予想は16.2%減の280億円...保守的な印象か 値上げと人気作はどう影響?
東宝の足元の業績は好調だ。4月13日に発表した2023年2月期連結決算は会計基準変更により前期と単純比較できないものの、映画「すずめの戸締まり」などのヒット作に恵まれ、売上高は7%程度、各利益とも10%以上伸びている。
2024年2月期連結決算の業績予想については、アニメの制作費用などがかさむとして最終利益を前期比16.2%減の280億円とするなど、保守的な印象を投資家に与えている。業績予想発表後に公表した映画鑑賞料金の値上げが業績にどう寄与するかは、見通しにくい面もある。
ただ、24年2月期は「SPY×FAMILY(スパイファミリー)」など、人気を呼びそうな映画の公開を予定している。値上げが業績にプラスに働いた場合は、予想以上に収益が改善する可能性もありそうだ。(ジャーナリスト 済田経夫)