Kimono姿の紀子さま 海外メディアはなぜか「お足元」に注目
モーダント議員、フィネガン・バイデン嬢と並んで話題をさらったのは、チャールズ国王の孫娘シャーロット王女です。
母親のキャサリン妃とおそろいの白いドレスに身を包んだシャーロット王女は、王室メンバー席の最前列に。英国が誇るデザイナー、アレキサンダー・マックイーンがデザインしたドレスは、国章に描かれているバラ、アザミ、クローバーなどを銀刺繍で施した優雅なスタイルで、とりわけアップにしたヘアスタイルと銀色の髪飾りが印象的でした。
色味を抑えた清楚な装いに、SNS上には、「まるで天使みたい」「もっとシャーロット王女の姿を映して!」といったコメントがあふれていたと報じられています。
各国セレブの姿がメディアを賑わすなか、残念ながら日本の秋篠宮ご夫妻に関する報道はあまり多くなかったのですが、紀子さまのKimono(着物)姿は、いくつかのメディアが「日本の伝統的な装い」と紹介していました。
Princess Kiko chose to wear a light beige Japanese Kimono with a decorative belt and Geta-style shoes
(皇太子妃紀子さまは、薄いベージュ色の日本の着物と華やかな帯、下駄スタイルの靴を選んだ:米セレブ雑誌)
「Geta-style shoes」(下駄スタイルの靴)は、草履のことのようです。わかりやすいように表記しているのでしょうが、やはり日本人としては違和感があります。
記事では、紀子さまが宝石類を身に着けていないことにも触れていました。確かに、着物姿にきらびやかな宝石はそぐわないですし、華やかな帯が宝石替わりとも言えます。いずれにしても、日本人とは違った視点が新鮮でした。
紀子さまの「お足元」には、他メディアも注目していました。「フットウエア専門サイト」は、草履を「geta sandals」(下駄式のサンダル)と紹介。草履よりも下駄の方が、外国の人々には通じるのでしょうか。ちなみに、足袋は「white socks」(白いソックス)と解説していました。
戴冠式では、参列者の装いだけでなく座席順にも注目が集まっていましたが、秋篠宮夫妻は各国の皇太子席の最前列でした。もしかしたら最前列で前列の「障害」が無かったことから、「お足元」に目が留まったのかもしれません。
それでは、「今週のニュースな英語」は、「steal the show」(主役の座を奪う)を使った表現です。ひと言で状況が目に浮かぶので、印象に残りやすいです。
Prince Louis steals the show with a yawn
(ルイ王子、あくびをして注目の的に)
Tesla steal the show at Motor show
(モーターショーで、テスラ車が話題をさらった)
The child with the dog stole the show
(犬を連れた子どもが一番人気だった)
故エリザベス女王の葬儀にも各国セレブが集結しましたが、やはり戴冠式はより華やかで明るい雰囲気が漂っていました。本来は主役のはずのチャールズ国王夫妻がかすんでしまうほどの役者が揃った豪華式典。王室メンバーの確執といった「楽屋ネタ」が披露されるのは、これからのようです。(井津川倫子)