報連相ができない?! 仕事がブラックボックス化してる新入社員...どう育てる?【上司力を鍛えるケーススタディ CASE28(前編)】(前川孝雄)

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

「報連相」の役割と意義を伝える

   まず、新入社員には報連相の役割と意義をしっかりと伝えきましょう。主なポイントは次のとおりです。

●報告

   上司・先輩に対して行うもの。上司・先輩は新入社員に任せている仕事について最終的な責任を負う立場。そのため、責任者に状況を伝えるのは大切な義務。

●連絡

   同僚をはじめ、共に仕事をする関係者に行うもの。仕事は多様な人との連携で進むため、必要な情報を影響の及ぶ範囲の人に適切に伝えることが必須。

●相談

   一人ではできないことについて、上司・先輩や関係者の知恵を借りること。困難も多くの人が集まれば解決できるという、組織の価値を発揮するもの。

   こうしたポイントの説明を行ったうえで、さらに報連相の実践的なトレーニングを行うことが有効です。その具体的な方法については、<報連相ができない?! 仕事がブラックボックス化してる新入社員...どう育てる?【上司力を鍛えるケーススタディ CASE28(後編)】(前川孝雄)>で解説していきましょう。

※「上司力」マネジメントの考え方と実践手法についてより詳しく知りたい方は、拙著『部下全員が活躍する上司力 5つのステップ』(FeelWorks、2023年3月)をご参照ください。
※「上司力」は株式会社FeelWorksの登録商標です。


【プロフィール】
前川 孝雄(まえかわ・たかお)
株式会社FeelWorks代表取締役
青山学院大学兼任講師、情報経営イノベーション専門職大学客員教授

人を育て活かす「上司力」提唱の第一人者。リクルートを経て、2008年に管理職・リーダー育成・研修企業FeelWorksを創業。「日本の上司を元気にする」をビジョンに掲げ、「上司力研修」「50代からの働き方研修」「eラーニング・上司と部下が一緒に学ぶ パワハラ予防講座」「新入社員のはたらく心得」などで、400社以上を支援。2011年から青山学院大学兼任講師。2017年働きがい創造研究所設立。情報経営イノベーション専門職大学客員教授、一般社団法人 企業研究会 研究協力委員、一般社団法人 ウーマンエンパワー協会 理事なども兼職。連載や講演活動も多数。
著書は『50歳からの逆転キャリア戦略』(PHP研究所)、『「働きがいあふれる」チームのつくり方』(ベストセラーズ)、『コロナ氷河期』(扶桑社)、『50歳からの幸せな独立戦略』(PHP研究所)、『本物の上司力~「役割」に徹すればマネジメントはうまくいく』(大和出版)、『人を活かす経営の新常識』(FeelWorks)、『50歳からの人生が変わる 痛快! 「学び」戦略』(PHP研究所)等30冊以上。最新刊は『部下全員が活躍する上司力 5つのステップ』(FeelWorks、2023年3月)。

姉妹サイト