どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!
東京株式市場 いったんは上値を試す展開か 今週からは企業の3月期決算発表が本格化
東京株式市場見通し(5月8日~12日)
日経平均株価予想レンジ:2万9000円~2万9600円
2023年5月2日(火)終値 2万9157円95銭
今週の東京株式市場の日経平均株価は、いったんは上値を試す展開か。
前週の東京株式市場の日経平均株価は、4週続伸した。ゴールデンウィークの谷間の中、4月28日の日銀金融政策決定会合で、金融政策が現状維持となり、目先、低金利政策が継続されてことを好感し、日経平均株価は2万9000円台に上昇した。
今週の日経平均株価は、いったんは上値を試す展開となりそうだ。
ゴールデンウィーク中の米国では、FOMC(米連邦公開市場委員会)で0.25%の利上げが実施され、米国株は軟調な展開となった。だが、週末には反発して3万3500ドルを突破してきており、戻り歩調が鮮明となっている。こうした流れを受け、日経平均株価も堅調な推移が予想される。
ただ、今週からは企業の3月期決算発表が本格化するため、個別物色の流れが中心に動きとなりそうだ。
外国為替市場 ドルはもみあいか 先週のFOMCでは0.25%の利上げ決まる
東京外国為替市場見通し(5月8日~12日)
ドル・円予想レンジ:1ドル=134円00銭~138円00銭
2023年5月5日(金)終値 1ドル=134円83銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルはもみあいか。
前週のドル円相場は、ドルが小幅上昇した。FOMC(米連邦公開市場委員会)で0.25%の利上げを受け、ドルは一時1ドル=137円台半ばまで上昇。だが、米国の銀行経営破綻による金融システム危機を背景に、1ドル=133円台半ばまでドルが下落する局面があったものの、米国の市場予想を上回る経済指標を受け、ドルは1ドル=134円台後半まで回復した。
今週のドル円相場は、ドルはもみあいとなりそうだ。
目先、米国の金融システム危機に対する懸念は後退しており、好調な米国の経済指標により、金利先高観が出ていることから、ドルは堅調な動きが予想される。ただ、米国の金融システム危機は燻り続けており、ドルが一方的に上昇するような状況にはなく、予断を許さない状況だ。
◆国内外、今週発表予定の経済指標は?
経済指標は、国内では8日に日銀金融政策決定会合議事要旨(3月9~10日開催分)、9日に3月毎月勤労統計、3月家計調査、10日に3月景気動向指数、11日に3月国際収支、日銀政策決定会合の主な意見(4月27~28日開催分)、4月景気ウォッチャー調査、12日オプションSQなどの発表が予定されている。
海外では8日に米国の3月卸売物価指数、9日に中国の4月貿易収支、10日に米国の4月消費者物価指数、11日に中国の4月消費者物価指数、中国の4月生産者物価指数、米国の4月卸売物価指数などの発表が予定されている。
(鷲尾香一)