1個の卵から、2個の目玉焼きつくる裏技とは? 「エッグショック」卵高騰で節約&アイデアレシピ人気

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   卵の供給不足と価格高騰が続く「エッグショック」が止まらない中、一般の消費者向けに、卵を節約しておいしい料理を作るためのさまざまな裏技やレシピがインターネット上などで紹介され、人気を集めている。

   卵は食卓に欠かせない食材で、困っている家庭も多く、1個の卵から2個の目玉焼きを作る方法などは注目の的だ。

  • 卵高騰で節約レシピが人気(写真はイメージ)
    卵高騰で節約レシピが人気(写真はイメージ)
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アイデア卵料理、「クックパッド」にも続々 牛乳だけでおいしく焼けるフレンチトースト

   レシピ検索サービスを展開する「クックパッド」(横浜市)によると、卵を節約するためのアイデア料理の投稿が相次いでいるという。

   その中で、今、ちょっと人気なのが、冷凍卵を使った目玉焼きの節約レシピだという。

   まず、卵を殻がついたまま冷凍庫で氷らせる。氷った冷凍卵の殻を外し、包丁で半分に切る。油をひいたフライパンに平らな面を下にして焼く。これだけで簡単に1個の卵が2個の目玉焼きの姿になるというわけだ。

   クックパッドではこのほかにも、卵を使わずに牛乳だけでおいしく焼けるフレンチトーストや、卵1個だけで作る厚みのあるだし巻き卵など、多彩な卵の節約レシピが多数紹介されている。

特集ページ設ける企業も 卵の使用量少なくてもできるカステラ、クッキー、サンドイッチ

   製菓・製パン用の材料などのEC(電子商取引)サイトを展開する「cotta(コッタ)」(大分県津久見市)は4月末から、卵をまったく使わなかったり、1個だけ使ったりしてもおいしく作れる菓子やパンの特集ページを公開している。

   同社が行ったアンケート調査では「卵が高騰しており、お菓子やパンの手作りを控えている」という多数の声が上がったという。特集ページには、卵1個で作れるふわふわの台湾カステラや、卵を使わなくても風味豊かでサクサクの食感に仕上がるクッキーの作り方などを分かりやすく紹介している。

   一方、ドレッシングや総菜などの製造・販売を手がける「ケンコーマヨネーズ」(東京都杉並区)は、卵サラダの使用量を減らしてもおいしく食べられるパンのメニューを紹介するページを4月末から公開している。

   卵サラダは卵やマヨネーズがメインの食材になるため、卵の高騰は直接響いてしまう。同社は卵サラダの量を少なくしても、ボリューム感があるレシピを多数紹介。卵サラダとポテトサラダを一緒に乗せたロールパンのサンドイッチなどが注目されている。

卵の値段が落ち着くまで、1年程度か?

   今回のエッグショックは、鳥インフルエンザの流行に加え、ロシアによるウクライナ侵攻や円安による飼料代の高騰や食材の調達コスト増などが背景にある。

   「卵の供給量が回復し、値段が落ち着くまでには1年程度かかるのではないか」(業界関係者)との見方が強く、企業も消費者もしばらくは工夫しながら乗り切るしかないようだ。(ジャーナリスト 済田経夫)

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