心地よい場所からゴーアウトして、人生を変えよう!

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外に出ることのメリット

   第2章では、外に飛び出すことで手に入る「もの」について、説明している。

   専門の「眼」の観点から、1日2時間外出することを勧めている。外に出れば近視にならないのではないかという仮説を立てた台湾では、今から7年ほど前に、小学生を休み時間に外に出るようにするプロジェクトを始めた。すると、近視率が下がったというのだ。

   すると、世界の研究者が、外出と近視予防の関係を調べるようになった。坪田さんら慶応義塾大学医学部眼科教室は、2017年に太陽光に含まれる紫の光(バイオレットライト=360~400ナノメーター)が近視と関係があることを突き止め、2021年にはそれが「OPN5」という「非視覚型光受容体」を介していることを見つけた。

   つまり、「OPN5」が活性化すると目の血流がよくなり、近視が予防できることがわかった。外に出ること、つまり「ゴーアウト」することは、目の血流がよくなることで、人間の健康に好影響をもたらすのだ。このほかにも、うつ病や認知症の改善効果があることもわかっているという。

   外部の会いたい人に、会いにいくことも勧めている。

   坪田さんは本や論文を読み、面白いと思うと躊躇なく、著者に会いに行くそうだ。コンサルティング会社、船井総合研究所(現船井総研ホールディングス)の創業者、船井幸雄さんやノーベル生理学賞・医学賞を受賞した山中伸弥さんらに会ったエピソードを披露している。

   「自分なんか無名だから会ってもらえない」と諦めず、手を尽くすことが大切だという。そう考えることこそ、コンフォートゾーンに安住している証拠で、そこからゴーアウトしない限り、会いたい人に会えることはないのだ。

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