環境と倫理に配慮した「エシカル消費」取り組んでいますか? 日米仏3か国調査で判明...日本は関心低すぎ!「エシカル」アプリ多いのに、利用者わずか8%

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「動物福祉」に全世代の関心が高いフランス

   さすがにフランスは「環境先進国」と言われるだけあって、「マイバック持参」と「植物肉・培養肉・代替肉を取り入れている」以外の項目では、日本と米国を引き離している。一方、日本は「マイバック持参」が米国とフランスを上回った以外は、すべての項目で後れをとっている有様だ【再び図表1】。

   続いて、日本が米仏に対して20.0%以上の取り組みに差がある回答を確認すると、5つあった。

   「動物福祉が考えられた商品を購入するようにしている(放し飼い卵、動物実験なしなど)」がフランスに対し、マイナス30.4ポイント(米国にはマイナス20.2ポイント)で最も差が大きい。次いで「有機農産物・無農薬農産物を購入するよう心がけている」がフランスに対し、マイナス26.8ポイント。「コンポストや生ごみ処理機等を使い、家庭ごみを減らしている」がフランスに対し、マイナス25.4ポイントとなった【再び図表1】。

   また、「リサイクル品やアップサイクル品を積極的に取り入れている」が米国に対し、マイナス20.1ポイントだった【再び図表1】。

(図表2)「エシカル消費」で日本が他国と比べ、特に差が大きかった3項目(MMD研究所の作成)
(図表2)「エシカル消費」で日本が他国と比べ、特に差が大きかった3項目(MMD研究所の作成)

   【図表2】は、日本が米国やフランスとの差が特に甚だしい3項目を、年代別に比較したグラフだ。

   これを見ると、「動物福祉が考えられた商品を購入するようにしている」は、フランスの20代の割合が最も高く36.9%だった。フランスは20代~40代すべての年代で同程度の割合が「動物福祉」に取り組んでいることがわかる。一方、日本では20代~40代すべての年代で8%以下だ。

   「コンポストや生ごみ処理機等を使い、家庭ごみを減らしている」も、フランスの20代の割合が最も高く33.8%だが、日本では20代~40代すべての年代で5%以下だった【再び図表2】。

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