その会議、必要ですか? 「価値ある会議」に変える方法【尾藤克之のオススメ】

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もし会議の進行が脱線してしまったら?

   会議で困ることのひとつに、「脱線」がある。このような場合、迷惑だと思いつつも、なかなか指摘できないものだ。当事者が気づいていないと、さらに悲惨な結果を招いてしまう。

「ある中小企業の営業会議の会話です。営業マンA『新商品がないから、マンネリだよな。だから売上がいまいちなんだ』、営業マンB『売上と言われても新商品がないからな』、営業マンC『A社の新商品はかなり斬新だよな』、営業マンD『○○店で見てきましたよ。キャンペーン中でした』。そこで口をはさむ社員がいました」(沖本さん)
「2年目新人E『あの~先輩...すみません。売り上げ目標達成のために、全員か各自の目標達成できる策を具体的に決める会議ではないのでしょうか?』。このケースでは、Eさんのおかげで会議が軌道修正できましたが、これは軌道修正する人がいたからできたことです。実際には脱線したらなかなか軌道修正はできません」(同)

   気がつかないうちに、話が脱線することはよくある。このような場合は、テーマごとに時間を設定して、音が鳴るようにしているといいだろう。また、発言内容を全て記録するという決まり事をつくれば効果的だ。

   本書には会議を活用した組織変革方法が紹介されている。お金のかからない組織改革に興味のある方には参考になるだろう。(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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