55歳からの長寿食は「肉・魚ファースト」で
55歳からの長寿食は「肉・魚ファースト」が基本だと菊池さんは言います。
「食事は野菜から食べ始める『ベジタブルファース』をご存じですか? 野菜から食べると、食後の血糖値の上昇がゆるやかになるため、肥満や糖尿病を防ぐ効果があると言われています。たしかにそのとおりです。それが大切なのは、60歳くらいまでの話です。65歳からは、肉や魚から食べ始める『肉・魚ファースト』が断然おすすめです」(菊池さん)
「その理由は、肉や魚に豊富な『たんぱく質をしっかり食べる』ことで、病気にならない(免疫力が高い体)、寝たきりにならない(一生スタスタ歩ける元気な体)をつくることが重要だからです。たんぱく質は、筋肉をはじめとして、内臓、血液、血管、骨、皮膚、毛髪など体のあらゆる組織の材料になります」(同)
さらに、免疫細胞や免疫に関連する物質の材料としても重要で、病気やケガに対する抵抗力や回復力を高める働きもある、と菊池さんは言います。ところが65歳になると、食が細くなってくるため、たんぱく質を食べる量も自然と減ってしまうのだとか。
本書では、管理栄養士の菊池真由子さんが、体と頭を強くする「おいしい食べ方」を一挙紹介しています。免疫力を上げる! スッキリやせる! バリア機能を強くする! 一生スタスタ歩ける! 老化にブレーキをかける! 認知症を防ぐ! 65歳から、楽しく元気に生きる力がつく一冊です。(尾藤克之)